「アルバムを作ることは愛情を育むのだろうか」

新たな研究は既に始まっています。

メインイメージ

Experiment Part.1

アルバム作成が持つ愛着増進の効果に関する心理実験について

実験の目的

家族イベントの節目で撮られた写真を収めるアルバム。家族の歴史をつづる大切なツールです。
でも、アルバムの意義とは「いつか過去を見返す」ためだけのものなのでしょうか?
記録に納めた写真をアルバムの中に納めていく、その行動そのものに家族内の愛情を育むための重要な意味があるのではないか?
そんな疑問から、フォトアルバムを作ることによって子どもへの愛情が深まっていくのかを明らかにしようとしています。

実験方法

実験は大きく2つのフェイズに分かれ、その結果を分析します。

  • 学習フェイズ

    被験者を3つのグループに分け、それぞれ子どもの写真で学習を行います。

  • テストフェイズ

    被験者に対し、IAT(潜在的連合テスト)というテストを行います。

  • 分析

    テスト結果を元に分析を行います。

学習フェイズ

被験者は大阪教育大学の大学生です。この学習で初めて見る子どもに愛着を抱くかを調査します。
実験方法によって3つのグループに分けてぞれぞれ学習を行います。

  • コントロール群
    コントロール群

    子どもの写真を覚えるだけのグループ。コンピューター上に出てくる子どもの写真を覚えて、記憶テストをします。

  • アナログアルバム群
    アナログアルバム群

    実際の写真とアルバムを使って、フォトアルバムを作るグループ。アルバムにはメッセージやシールなどでコラージュを施します。

  • デジタルアルバム群
    デジタルアルバム群

    iPad上の写真とアルバムを使ってフォトアルバムを作るグループ。アルバム作成アプリ内のスタンプなどを使ってコラージュを施します。

テストフェイズ

テストフェイズでは全ての被験者がIATという下記のテストを受けます。

1
最初に子どもの写真がPCモニタ上に表示、
2
次に二文字の熟語が出現、
3
熟語がポジティブまたはネガティヴな語の場合にはスペースキーを押し、どちらでもない(ニュートラル語)場合には何もしない。
IATでは、先に表示された対象物に対し愛着が強いほどポジティヴ語には早く、ネガティヴ語には遅く反応することが明らかになっています。
このテストで使用する子どもの写真は、学習フェイズで使った子どもと、見たことのない子ども(新奇刺激)であり、新奇刺激の子どもに比べ学習フェイズの子どもの方により愛着を抱いたかをテストします。

テストイメージ

分析(仮説)

この実験の結果を、アルバムを作っている群(デジタル or アナログ)とただ記憶しただけの群で比較し、もし、ただ記憶した群に比べ、アルバムを作っている群の方で愛着が強かった場合、アルバムをつくる事でその子どもに対し愛着を抱く様になるということが言えます。

  • ここでは、6名分のデータからの傾向を紹介します。
    アナログアルバムとデジタルアルバムの両方でポジティブ語において、対象児童>新奇児童で愛着の効果が見られましたが、記憶しただけの群では見られませんでした。
    また、アナログアルバムを作成した群のほうが、デジタルアルバムを作成した群よりも愛着の度合いが強い傾向が見られました。
    このことから、現時点では、アナログアルバムを作成することで作成した子どもへの愛情がより深まる可能性が示唆されると言えます。

    ※この報告はあくまで予備実験による方向性及び可能性を示すものです。正式な結果ではありませんので、ご注意ください。

  • ポジティブ語への反応時間

    この場合、反応時間が早い程、愛着の度合いが強いと言える。

    親和児童(学習フェイズで見た子ども) 新奇児童(はじめて見た子ども)

正式な実験の概要について

正式な実験の概要については、以下より資料をダウンロードしていただきます。
この実験の正式な結果については確定次第、「アルバム研究所」にて発表予定です。

アルバム研究所について

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